消化器がん診療、肝疾患診療、内視鏡治療で地域医療に貢献する

2012年4月から新たに2名のレジデントを迎え、9名の常勤医と5名のレジデントの合計14名のメンバーで診療を行っています。消化器内科は、内科の中でも扱う臓器が最も多く、検査や治療手技も多岐にわたっていますが、消化器がん診療、肝疾患診療、内視鏡治療を三つの柱に据え、それぞれに専門医を揃えて高度医療を提供しています。

1. 消化器がん診療
 −ガイドラインに基づき集学的治療で予後を改善する−

当院は日本消化器病学会の認定施設で、地域がん診療連携拠点病院にも指定されています。消化器がん全般にわたり、ガイドラインを基本に最新情報も採り入れ、複数の診療科や多くの医療スタッフが共同してチーム医療を行っています。食道がん、胃がん、大腸がんは合同検討会(キャンサーボード)を開催して最適な治療法を選択しています。内視鏡治療や手術の適応がない症例でも、生活の質(QOL)や栄養管理にも注意しながら、化学療法や化学放射線療法で予後改善を目指しています。膵がん、胆道がんは、PET-CTも用いて進行度を正確に評価し、閉塞性黄疸を生じた患者さんには内視鏡的または経皮経肝胆道ドレナージやステント留置術施行後、集学的治療に取り組んでいます。膵の腫瘍などには必要に応じ超音波内視鏡下穿刺吸引生検(EUS-FNA)を用いて確実な組織診断を行うようにしています。

肝がんでも、消化器外科、放射線科と共同でキャンサーボードを開催し、それぞれの患者さんに最適である治療方針を決定しています。内科的局所治療のラジオ波焼灼療法(RFA)、エタノール注入療法(PEIT)に加え腹腔鏡下を含む肝切除、経カテーテル的治療(動脈塞栓術、動注療法)、化学療法として分子標的治療薬投与を順次または組み合わせて行っています。

2. 肝疾患診療
 −肝炎から肝がんまで肝疾患のトータルマネジメントを−

当院は日本肝臓学会の認定施設で肝疾患専門医療機関にも指定されており、部長の萩原は兵庫県肝炎対策協議会委員および大阪府肝炎肝がん対策委員会委員に任命されています。林院長も肝疾患を専門としており、当院は新規抗ウイルス薬の治験実施施設となることが多く、条件の合った患者さんには高い有効性が期待できる臨床試験に参加していただいています。ウイルス性肝炎の治療法は急速に進歩しており、今後の展開も見据えて最新情報に基づく安全で最適な治療を行うことが重要です。C型慢性肝炎の治癒率は年々向上しています。「治せるものなら治す」との意思をお持ちになり、C型肝炎の治癒を目指しましょう。B型肝炎についても、治療目標や治療法は変わってきており、治療の必要性の判定は経験豊富な専門医が行う必要があります。B型肝炎やC型肝炎といわれたら、当科に一度ご相談下さい。

ウイルス肝炎以外にも自己免疫性肝炎や非アルコール性脂肪肝炎(NASH)など様々な肝疾患に年間100件以上の肝生検を行い、病理科と合同で組織検討会を行い、病態の把握と適切な治療方針の決定に役立てています。

肝がんの予後を改善するには、基礎にある慢性肝疾患の治療も十分できなければなりませんが、当院であれば肝疾患のトータルマネジメントが可能であり、最新、最適な治療を提供できます。

3. 内視鏡治療 
−最新の技術で確実な治療を−

当院は日本消化器内視鏡学会の指導施設です。早期の消化管がんに対しては内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を積極的に行っており、内視鏡カンファレンス、キャンサーボードで適応を判定し、一括切除による確実な治療を目指しています。内視鏡的大腸ポリープ切除、内視鏡的粘膜切除(EMR)は年間300例以上、食道静脈瘤硬化療法・結紮術は年間のべ50例以上、内視鏡的止血術は100例以上、総胆管結石治療も60例以上の実績があり、消化管ステント留置術も行っております。また、2012年2月に新内視鏡センターが完成し、4月から本稼働することで、先進的で充実した検査・治療がさらに効率良く行えるようになりました。


上記以外の消化器疾患にも対応可能です。アルコール依存症などのアルコール関連疾患については、禁酒を継続することが極めて重要ですが、当院の診療体制での治療では「また飲める体をつくるだけ」となりますので、当院では継続診療せず、アルコール専門医療機関を受診していただいています。

今後も安全かつ最新、最適な治療を提供させていただけるようスタッフ一同日々研鑽を積んでいます。消化器疾患については当科にご相談下さい。

このページのトップへ

内科臨床業績 (PDFファイル)

消化器内科スタッフ

部長:萩原 秀紀 管理部長
(兼)医療連携部長
萩原 秀紀
専門分野:消化器・肝臓
専門医・指導医:日本消化器病学会指導医、日本肝臓学会指導医、日本消化器内視鏡学会指導医、大阪大学医学部臨床教授

  第2部長:伊藤 善基 第2部長
(兼)医療情報部長
伊藤 善基
専門分野:消化器・肝臓
専門医・指導医:日本消化器病学会専門医、日本肝臓学会指導医、日本消化器内視鏡学会専門医

第3部長:望月 圭 第3部長
望月 圭
専門分野:消化器・肝臓
専門医・指導医:日本消化器病学会指導医、日本肝臓学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医

  副部長:牧野 仁 副部長
牧野 仁
副部長 専門分野:消化器・消化管
専門医・指導医:日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医

副部長:糸瀬 一陽 副部長
糸瀬 一陽

専門分野:消化器・肝臓
専門医・指導医:日本消化器病学会専門医、日本肝臓学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医

  副部長:糸瀬 一陽 副部長
柄川 悟志

専門分野:消化器・消化管
専門医・指導医:日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会指導医

  中村 剛之
専門分野:消化器・消化管
専門医・指導医:日本消化器病学会専門医、日本肝臓学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医

    戸田 万生良
専門分野:消化器
専門医・指導医:日本消化器病学会専門医、日本肝臓学会専門医
  小豆澤 秀人
専門分野:消化器
専門医・指導医:日本消化器病学会専門医、日本肝臓学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医

    阿部 佳奈子
レジデント

  板倉 史晃
レジデント
    嶋吉 章紀
レジデント
  土居 哲
レジデント
    吉水 祥一
レジデント

このページのトップへ