地域医療と高度医療−その調和と統合−

当院の外科は、阪神南医療圏における急性期医療(とくに癌診療)の中核施設としての役割を維持・発展すべく、経年的に有能な人材の確保とともに診療体制の強化を行ってきました。本年度は1名のスタッフの増加のもとに、上部消化管:3名、下部消化管:3名、肝胆膵領域:2名と、と乳腺外科:2名の計10名で診療・研究・教育に従事しています。ハード面では、南9階を急性期病棟、北9階を癌化学療法と緩和ケアの病棟として、それぞれの領域における複数の認定看護師が活躍しています。加えて、組織横断的な“がん化学療法”、“緩和ケア”や“乳がん看護”のチーム医療も定着しており、診療レベルの向上とともに、患者さんの満足度や医療安全の面でも評価されています。

日本外科学会、日本消化器外科学会、日本乳癌学会の認定施設であることからも、1・2年次の初期研修医(2名)、3年次以降の後期研修医(本年度は4名)や、大阪大学医学部からの卒前教育実習も受け入れております。スタッフはそれぞれの帰属学会の指導医、専門医や認定医の資格を取得しており、科学的根拠に基づいた診療を行う中で、不確かなことについては質の高い臨床試験に参加して、新たなエビデンスの発信にも心がけています。

消化器外科

グループ 担当医 診療・研究の紹介
上部消化管グループ
(食道・胃)
田村 茂行
三木 宏文
★昨年の手術症例は食道癌14例、胃癌133例(幽門側切除88例(含PPG13例)、全摘:30例、噴門側切除:6例、その他:9例)、胃GIST 4例など。また胃・十二指腸潰瘍穿孔症例などに対する緊急手術も20例行った。★内視鏡治療としては食道粘膜癌に対する粘膜切除術を6例に、内視鏡的胃瘻増設術を40例以上に実施した★ガイドラインを基本とし、個々の患者様に最適と思える治療法の提供を心がけている★多施設共同研究にも積極的に参加し、抗癌剤治療や放射線治療にも力を入れている。
下部消化管
(小腸、大腸、肛門)
岡村 修
中田 健
鈴木 玲
★ガイドラインに則った標準治療を原則とし、内視鏡治療・腹腔鏡下手術・開腹手術・抗癌剤治療などから最も適切な治療法を選択、提供している。★昨年の手術症例は結腸癌100例、直腸癌38例、その他の腸手術89例★腹腔鏡下手術の適応症例が増加しおり、昨年は腹腔鏡補助下結腸切除術13例、腹腔鏡補助下小腸切除術2例を施行。★個々の患者様の希望、ライフスタイルやQOLの観点から、薬物療法を他施設共同研究として実施している。
肝胆膵領域 杉本 圭司
中平 伸
★肝胆膵・悪性疾患の年間手術件数は約50例(肝切除術30例、胆道悪性疾患手術10例、膵臓手術10例)。★治療方針は肝癌・膵癌診療ガイドライン、胆道癌の診断と治療のあり方に沿って個別に検討している。★良性疾患の年間手術件数は約110例で、腹腔鏡下胆嚢摘出術や腹腔鏡下胆管切石術を中心に低侵襲手術に心掛けている。

乳腺外科

グループ 担当医 診療・研究の紹介
乳腺外科 高塚 雄一
柄川 千代美
★乳癌の年間手術件数は約250例。★乳房温存術の割合は約65%であり、大きな腫瘤には術前化学療法後に乳房温存術を勧めている。★腋窩リンパ節転移・陰性の患者様にはセンチネルリンパ節生検(先進医療として)を、乳房切除術後には形成外科での乳房再建を紹介している。★術前検査は全て外来にて行い、手術前日に入院、術後は乳房温存術で3〜4日、乳房切除術では7日程度である。★乳房温存術後には放射線治療(5〜6週間)を原則とし、乳房切除術でも再発危険群には放射線治療を勧めている。★術後の薬物療法に際しては、ガイドラインに則っていくつかの選択肢を提示しながら、チームで一緒に考えている★再発乳癌の場合は、QOLの改善に重きを置いた治療計画を立てており、臨床試験への参加も依頼している。★乳がん検診については、当院の健康診断センターにて行っている。
→乳腺外科のご案内ページへ

手術件数

外科手術件数

悪性腫瘍の手術件数

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外科臨床業績 (PDFファイル)

スタッフ

<乳腺外科>

部長:高塚 雄一 部長:高塚 雄一 副部長:柄川 千代美 副部長:柄川 千代美

<消化器外科>

第3部長:田村茂行 第1部長:田村 茂行 副部長:杉本 圭司 第2部長:杉本 圭司
副部長:三木宏文 副部長:三木 宏文 副部長:岡村修 副部長:岡村 修
医員 鈴木 玲 レジデント 宇治 公美子
  中田 健   吉田 敦子
  中平 伸   吉岡 康多

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