安全かつ各個人に合った手術を目指して

当院心臓血管外科は労災病院群の中では最も早く昭和57年に開設されましたが、昨年7月より心臓血管センターが新設され、循環器科と共に新しい病棟で診療しています。心臓大血管手術症例は年々増加傾向で、2007年の手術実績は112例で、腹部大動脈(30例)、末梢血管(18例)を合わせると160例でした。当院の特徴は従来から弁膜症手術の多いことで、2007年では心臓手術の半数以上を占めています。僧帽弁閉鎖不全症に対する僧帽弁形成術(人工弁を使用せず自分の弁を修復する手術)や、合併する心房細動に対するメイズ手術など最先端の技術・手術手技を取り入れ、術後のQOL向上を目指しています。また、人工弁を使用する手術では患者様とよく相談し各個人の生活様態にあうように機械弁・生体弁の選択を行います。虚血性心疾患に対する手術(冠動脈バイパス手術)も増加傾向で、ハイリスク症例に対しては心拍動下手術(OPCAB)を導入し低侵襲化を図っています。このように安全かつ各個人にあった治療戦略を考えて術式を決めていく方針です。さらに外来診療ではホームドクターとの連携を強化し専門診療にあたります。病気・手術に対する疑問や不安に対して十分な時間をとり丁寧な説明を心がけています。

平成19年手術実績

肺癌の予後の改善とQOL(生活の質)の改善を目指す呼吸器外科

近年肺癌の発生頻度が上昇し、癌死の死亡原因の1位が男女共に肺癌となっています。当科もがん拠点病院の一角として肺癌に対する外科治療を担う所存です。このため当科では検診センター、呼吸器内科、関労クラブ、周辺の医療施設と密接な連携をとり、初期段階での外科治療を目指しています。診断の困難な微小病変に対しても積極的にVATS(ビデオ補助下胸腔鏡手術)により診断的治療を行っています。クリニカルパスの導入により入院期間は14〜18日間と短縮しています。塵肺等の低肺機能例や高齢者に対しては呼吸器リハビリを術前より導入し、術後合併症の防止に努めて生活の質を落とさないように手術を行っています。喫煙者に対しては健康相談室で禁煙指導も行っています。現在社会問題となっているアスベストは当院のアスベスト専門外来と連携して対応いたします。セカンドオピニオン外来を新たに開設して対応しています。新たにPET検査も術前及び術後の検査に導入しています。
1994年から2007年12月までの累計肺癌手術例数は423例で手術死亡は0例、進行期T期(リンパ節転移の無い早期肺癌)の5年生存率はTA期92%、TB期74%、進行期VA期(縦隔リンパ節に転移のある進行型肺癌)の5年生存率は50%でした。2007度実績は肺癌62例(原発性肺癌53例、転移性肺癌9例)肺良性腫瘍5例、縦隔腫瘍8例、気胸7例、胸膜中皮腫4例でした。

StageT 手術症例生存率

StageVA 手術症例生存率

外来診察表

 
9診 初診当番医 - 安岡
(呼吸器外科)
初診当番医
午前:安岡
10診 井上
井上 生田

水曜日のPM2:00からはセカンドオピニオン外来(呼吸器外科)となります。

第2部長:安岡 高志 第1部長:榊 雅之
専門分野:心臓血管外科
専門医・認定医:心臓血管外科専門医
第2部長:安岡 高志 第2部長:安岡 高志
専門分野:呼吸器外科
専門医・認定医:心臓血管外科専門医
第3部長:井上 和重 第3部長:井上 和重
専門分野:心臓血管外科
専門医・認定医:心臓血管外科専門医
医員 吉岡 良晃
  尾藤 康行
レジデント 溝口 裕規

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