低侵襲で高度な医療とQOLの向上を目指して

膀胱電子スコープ

▲膀胱電子スコープ

当院泌尿器科は2004年7月に完全リニューアルし、ほぼ3年になろうとしており新体制での診療体系がほぼ確立してきました。スタッフは、本年4月より4名の日本泌尿器科学会の専門医・指導医および後期臨床研修医1名の計5人体制となりました。泌尿器科領域で腎移植関係以外の疾患全てに対応可能で、副腎腫瘍に対する手術療法および尿失禁や膀胱瘤の治療など他科との境界領域にも積極的に取り組んでいます。外来では特に男性の患者さんにとり苦痛が大きい膀胱鏡検査を膀胱電子スコープ(写真1)を用いることにより苦痛の軽減、膀胱内の観察の完全化および画像のファイリングを達成しております。

治療法の選択に際しては、治療しない選択肢を含め出来る限りの情報を患者さんに提供して一緒になって考えていく姿勢をモットーとしています。そして、どのような治療に関しても患者さんのQOLを重視した内視鏡的治療(Endourology)を主軸とした診療体系を構築し、今までは開腹手術で行われていたものもほとんどを腹腔鏡下手術で行うようになりました。通常20〜30cmもの皮膚切開を要する副腎摘除術では最小3、5、10mmの3つのポート孔のみで手術可能となり、出血量も100ml以下で術後1日目から歩行および経口摂取が可能であるため非常に低侵襲となっております。部長の川端は本邦における泌尿器腹腔鏡下手術のパイオニアの1人で現在まで700例以上の経験を有しており、他施設への手術指導、学会主催の講習会や講演会の講師に招請されています。また、副部長の下垣ともども2005年より開始された「腹腔鏡技術認定制度」にて認定されております。

腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術保険適応のお知らせ

2006年10月1日から当院泌尿器科では、健康保険で腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術を受けていただくことができるようになりました。なお、この手術法は兵庫県内で当院を含め3施設のみが施設基準を満たしております。
(『腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術』の施設基準取得 平成18年10月1日)

→詳細はこちら(PDFファイル 30KB)

レントゲン透視装置新機種更新のお知らせ

リソトリプターD

▲レントゲン透視台

2007年3月にレントゲン透視装置(写真2)を東芝製デジタルX線テレビ装置ZEXIRAに更新しました。西日本で最初に当院に導入された本機種の特徴は,フルデジタル化されたフラットパネル検出器により非常に精密な画像が得られるというものです。また,従来機種では構造上不可能であったレントゲン透視台への乗り降りのスムーズさが備わり,患者さんに優しく安心していただけるものになりました。

ESWL(体外衝撃波結石破砕)装置新機種更新のお知らせ

リソトリプターD

▲ESWL新機種(ドルニエリソトリプターD)

2005年12月に体外衝撃波尿路結石破砕装置(写真3)をドイツドルニエメディカル社製の「リソトリプターD」に更新しました。新機種の特徴として、今まで必要であった硬膜外麻酔が不要になり、さらに低侵襲下での治療が可能となりました。また、本機種は衝撃波発生装置自体が回転することで、さまざまな位置の結石を治療することが可能となり(今までは下部尿管結石は治療出来ませんでした)、レントゲンに写らない結石も超音波による探査が可能となったため治療ができるようになっております。また、衝撃波の強さも多段階に調節できるため、痛みに弱い方にも対応できるようになりました。

上記のように従来の機種より治療中の疼痛が少ない上に破砕力に優れており、治療回数がほぼ半減しております。 なお、本治療は保険適応されております。 下図のように衝撃波発生装置自体が回転・移動することにより、さまざまな位置の結石を探査・破砕することが可能となりました。

衝撃波発生装置

▲自在に回転する衝撃波発生装置

衝撃波発生装置

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腹腔鏡下手術の成績(平成16年4月〜平成18年12月。全151例)

副腎摘除術 29例、平均手術時間166分、平均出血量125ml
根治的腎摘除術 34例、平均手術時間252分、平均出血量196ml
腎尿管全摘除術 33例、平均手術時間320分、平均出血量243ml
腎盂形成術 10例、平均手術時間270分、平均出血量128ml
単純腎摘除術 6例、平均手術時間234分、平均出血量55ml
腎部分切除術 5例、平均手術時間221分、平均出血量66ml
前立腺全摘除術 22例、平均手術時間283分、平均出血量712ml(尿を含む)
その他 12例
合併症 輸血例なし。根治的腎摘除術の1例で開腹術へ移行。

泌尿器科臨床業績

平成18年患者統計(平成18年1〜12月)

外来新患 2407人(男性1622人,女性785人)
入院 974人(男性834人,女性140人)
平均時院患者数 27.1人
平均在院日数 10.1日
手術件数 657件(開創手術46件,内視鏡・腹腔鏡下手術その他611件)
体外衝撃波結石破砕術
(ESWL)
263件

主な手術の内訳

内視鏡手術・その他の図

内視鏡手術・その他の図

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泌尿器科臨床業績 (PDFファイル 900KB)

スタッフ

部長:川端 岳 部長:川端 岳
昭和55年卒
神戸大学医学部臨床教授、日本泌尿器科学会指導医・専門医日本内視鏡外科学会評議員、日本Endourology・ESWL学会評議員、日本性感染症学会評議員、泌尿器腹腔鏡技術認定医
山中 邦人 副部長:山中 邦人
平成1年卒
日本泌尿器科学会指導医・専門医
医員 松下 経
平成7年卒
日本泌尿器科学会指導医・専門医
医員 松原 重治
平成5年卒
日本泌尿器科学会指導医・専門医
後期臨床研修医 津村 功志
平成17年卒
後期臨床研修医 奥野 優人
平成18年卒

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