放射線科は主に三分野からなり、放射線診断部はMRI、CT等による画像診断、およびカテーテルによる血管内治療を行っています。血管内治療は近年長足の進歩を遂げた分野です。放射線治療部は悪性腫瘍の集学的治療の中心を担っており、核医学診断部は核医学による診断を行っています。
当院放射線科は開設時より常に最新鋭の機器の導入とスタッフの専門教育を行い、医療の質の向上に寄与してきました。当院放射線科の特徴としては、それぞれの分野に医師、技師、看護師のスペシャリストを配置して、当院だからできる診断、治療を行っていることです。臨床研究面では毎年国際学会発表、また英文論文発表を行い、当院放射線科が世界的水準にあることを示しています。
各種一般撮影、MRI装置(二台)、マルチスライスCT(二台)、血管造影装置(二台)と阪神地区において、トップクラスの最新装置を備えています。機器の能力を最大限に生かす為に、各々の機器に対して、専門性の高い技術を習得したスタッフが、撮影を行っています。3D画像(バーチャルリアリティー画像)作成にも熟練専任者を養成し、手術シュミレーション画像等の作成が可能となっています。一方緊急業務は、全スタッフが習得しており、24時間体制で、画像検査ができる体制にあります。
各領域に経験豊富な専門家を配置し、特殊撮影の施行および質の高い画像診断を行っています。頚部、胸部領域、腹部、骨盤領域、中枢神経骨軟部領域にそれぞれ専門医が診断にあたっています。平成14年度からは、院内画像配信を開始し、画像検査の利便性向上、コスト削減が期待されています。
渡邉第二部長を中心に、平成19年は夜間救急を含め269例の血管内治療を施行しています。これらの治療は原則として、局所麻酔下にできる治療であり、各診療科の選択肢をひろげ、手術不能な腫瘍や救命救急治療に対しても有用です。

近年、人口構成の変化や医療環境の激動に伴い2000年の死亡率は、第1位が人口10万人に対し240の悪性新生物で、2位、3位の心疾患、脳血管障害を大きく上回っています。2002年には75歳以上が人口の7.7%を占め、2025年には17〜20%に達すると予測されるため、悪性新生物による死亡数が増加すると考えられています。
現在、すべてのがん患者様が治癒する確率は50〜55%程度で、約半数近くの患者様が再発します。放射線治療は、手術療法に比べ局所のがん制御率ではやや劣るものの、がんの治癒とともに臓器の機能と形態の温存を目指す治療です。最近は、抗がん剤の同時併用療法により手術療法に匹敵する治療成績も報告されつつあります。平成20年4月からは直径4cm以下の肺癌・転移性肺腫瘍の定位照射を開始しました。又、他院からの紹介であれば、肺癌化学放射線治療を受け付けます。お問い合わせください。患者様の立場を考慮しつつ各科との綿密な事前リファレンスを通して治療法の選択を行い、患者様・ご家族と充分話し合いを経て治療に至るように努めたいと考えています。放射線照射による組織障害や合併症について患者様のご質問にも必要に応じお答えしていきたいと思います。
現在、照射装置はリニアックが1台で、位置合わせ装置とCT画像を取り込み線量分布を表示する治療計画装置を設置しています。
医師2名(1名は放射線治療認定医)、技師5名、看護師2名と充実したスタッフに加え、技師の1人は医学物理士の資格を持つ放射線品質管理士で、より精度の高い放射線治療を目指します。「がんの完全消失」ではなく疼痛コントロールも含めた倦怠感、不眠、呼吸困難などの症状の良好なマネジメントを目的とした緩和治療の分野でも、放射線治療は比較的低侵襲で臓器機能を温存しつつ症状緩和と腫瘍縮小を同時に達成できる有効な治療法となっています。
がん医療では患者様と医療者のコミュニケーションが重要です。特に症状緩和を成功させるためには、互いの信頼関係の中で、患者様側が症状の程度を表現し、医療側がそれを信じて治療内容を決定させるという関係の成立を重要視しています。
今年度は、放射線治療計画装置が最新機に更新され、固定具やQAツールが整備されて更に高精度の治療を目指します。
FDG-PET検査は、従来のCTやMRIなどの形だけを見る検査とは異なり、細胞の活動状態を画像で見ることができるため、がんや心臓、脳の病気の原因や病状の診断に有用です。さらにPET-CTでは、CTと重ねあわせて診断することで飛躍的な診断能の向上が期待できます。18FDGを用いたPET-CTについては、てんかん、悪性腫瘍(頭頸部癌、肺癌、乳癌、食道癌、膵癌、転移性肝癌、大腸癌、子宮癌、卵巣癌、悪性リンパ腫、悪性黒色腫及び原発不明癌に限る)の診断について保険適応が認められております。特に癌診療において、FDG-PETは既に欠くことのできない検査となっており、○早期発見○良性・悪性の判断○がんの部位や広がりの診断○治療効果の判定○再発や移転の診断に有用とされています。
尚、健診目的以外で当院でのPET-CT検査をご希望の際は、各保険適応に従って当該科を受診させていただき、保険適応を確認の上、検査予約を取っていただく手はずとなっております。健診目的でのPET-CT検査をご希望の際は、当院健康診断センターへお問い合わせください。
また、他のRI検査(各種心筋シンチ、骨シンチ、ガリウムシンチなど)は、PET-CTの導入工事のため休止しておりましたが従前通り再開しております。

▲PET-CT装置:シーメンス社製biograph 16


▲ガンマカメラ:GE社製MillenniumVG

▲ガンマカメラ:GE社製OPTIMA
● 放射線科臨床業績
(PDFファイル 340KB)
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第2部長:渡邉 均 |
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第3部長:井上 悦男 |
| 医師 | : | 西澤 光生 |
| 技師長 | : | 堀 哲生 |
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部長:松井 正典 |
| 医員 | : | 山田 優二 |
| 技師長 | : | 堀 哲生 |
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部長:両角 隆一 |
| 技師長 | : | 堀 哲生 |