麻酔には全身麻酔と局所麻酔の二つがあります。全身麻酔は、注射またはガスの麻酔薬や鎮痛薬を使って、意識や痛みをとり、寝ている間に手術を行う方法です。局所麻酔は、手術部位の神経を局所麻酔薬で麻痺させて痛みをとる方法です。
麻酔科の役割は、これらの方法を駆使し、安全な手術を提供し、手術後の苦痛を最小限にすることにあります。
麻酔なしに手術をすると、痛みのために健康なヒトですら手術に耐えることはできません。このように手術の侵襲(ストレス)は命を脅かすほど強いものです。私達、麻酔科医の任務は、高齢者や合併症をもった患者様においても、手術ストレスから生命を守り、安全な手術を提供することにあります。
麻酔のもう一つの重要な要素は、意識をなくし、手術の記憶を残さないことにあります。睡眠に浅い眠りと深い眠りがあるように、麻酔にも浅い眠りと深い眠りがあります。つい最近まで麻酔中の眠りは、血圧や脈拍数を参考にして麻酔薬の濃度を調節することにより調節してきました。ところが最近の脳波を用いた研究により、この方法には問題があることがわかってきました。私達は、麻酔の眠りの深さを脳波を用いて測定することにより、安全な麻酔を提供します。
手術の後の最大の恐怖は痛みです。私達は、神経ブロック、点滴からいれる鎮痛薬、あるいは硬膜外麻酔などを用いて、苦痛が最小限になるように心がけています。
関西労災病院麻酔科は、術後の痛みをとる方法として最近注目を集めている、超音波エコー下神経ブロックのパイオニアです。神経ブロックとは神経のまわりに局所麻酔薬をしみこませて、神経をしびれさせて痛みをとる方法です。従来の神経ブロックでは、医師の経験と勘にたよって神経があると思われる部位に局所麻酔薬をしみこませていました。超音波エコーを用いる新たな方法では、画面上に超音波を使って神経を映し出し、ブロック針で神経を確認して神経ブロックを行うため、確実な効果が得られます。この神経ブロックは、上肢、下肢、肩の手術の術後の痛みを大きく軽減することに役立っています。
中央手術室は病院で最も熱い仕事場である
総勢35人の中央手術部スタッフと麻酔科医12人は一心同体。どちらもが助け合い磨き合っていく関係である。また、外科系のドクターとのチームワークもよく“良質な手術をみんなのために”を合い言葉に熱い日々を送っている。過去10年の手術件数の推移を図7に、2009年の科別の手術件数を図8に示す。


● 麻酔科・中央手術部臨床業績
(PDFファイル)
● 麻酔科後期臨床研修プログラム
(PDFファイル)
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部長:上山 博史 専門分野:麻酔科 専門医・認定医: 日本麻酔科学会指導医 |
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第2部長:林 英明 専門分野:麻酔科 専門医・認定医: 日本麻酔科学会指導医 |
| 医長 | : | 宮尾章士 卒業年度:平成10年 |
| 興津賢太 卒業年度:平成11年 | ||
| 医員 | : | 馬渡圭子 卒業年度:平成15年 |
| 山中寛男 卒業年度:平成15年 | ||
| 平田絵美 卒業年度:平成17年 | ||
| 清中さわみ 卒業年度:平成19年 | ||
| 岡田夏枝 卒業年度:平成19年 |