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関労ニュース
第二回 最新のCT320列で患者様にやさしい冠動脈検査を提供(後半)

平成22年7月公開
(※ 取材対象者及び内容は公開当時のものです)

循環器内科 世良 英子前回は、冠動脈検査の新しいかたちについての解説や、最新のCT装置(320列CT)を導入した関西労災病院の動きをお伝えしました。今回はその後編として、「冠動脈CT検査の実際について」と題して、文字通り冠動脈検査をこれから受けられる患者様を対象に、検査の流れや留意点についてわかりやすく解説しています。前回に引き続き、循環器内科の世良英子医師に寄稿いただきました。


こんな方は冠動脈検査を

冠動脈CT検査は、こんな方に適しています

  • 狭心症かどうかわからないが胸の違和感がある方
  • 心電図や心エコー図検査で異常を指摘された方
  • 高血圧、糖尿病、高コレステロール血症など危険因子が多い方

以下のような方は注意が必要です。外来で担当医に相談してください。

  • 腎臓の機能が悪い方(造影剤により増悪をきたす可能性があります)
  • 造影剤にアレルギーをお持ちの方(入院検査をお勧めする場合があります)

撮影までの留意点

心臓の動きが激しいと画像にブレが生じてしまいます。通常、検査前に脈拍を整えるお薬を服用して来院していただきます。

冠動脈CT検査

検査室に入ったら撮影の準備を行っていきます。
心臓の動きに合わせて撮影のタイミングを決めるため、心電図を装着します。
造影剤注入のための点滴を右肘から行います。
血管が十分広がった状態で撮影を行うため、ニトログリセリンという錠剤を服用します。口の中で溶けるまでしばらく待って飲み込んでください。

息止めの合図にあわせて練習を行います。
息止めのタイミングが合わないと、撮影をする際に心臓の位置がずれてしまい、画像にブレが生じてしまいます。合図に合わせて軽く吸って、しっかり止めましょう。息止めの時間は約10秒間です。


冠動脈CT検査

実際の撮影と検査後の注意

冠動脈CT検査冠動脈CT検査撮影の準備が整ったら、造影剤を注入して本番の撮影を行います。造影剤の注入が始まると身体が熱くなります。注入開始後、約10秒程度で息止めの合図がありますので、練習と同じように息止めをしてください。タイミングを図って撮影を行います。撮影に要する時間は最短0.3秒です。


冠動脈CT検査 点滴の針を抜いて検査は終了です。造影剤を使用する検査です。造影剤は尿の中に排泄されますので、検査後はしっかり水分を取るようにしてください。水分制限の指示を受けられている方はご相談ください。検査は全体で約20〜30分程度です。

画像はコンピューターで解析を行います。結果は、後日、担当医よりお伝えいたします。

(循環器内科・世良英子)

気になる症状をお持ちの方は、お気軽に循環器内科外来でご相談ください。