ナースステーション現在の掲載分はこちら第1回 南5F病棟 密着取材第2回 糖尿病認定看護師第3回 リソースナース特集
密着取材 ナースステーション(第2回)
生活習慣病のひとつ「糖尿病」。
近年増加の一途をたどり、テレビなどの番組でも数多く取り上げられている。
その中でも糖尿病を専門に看護実践を行い、
「糖尿病認定看護師」全国で90人の中の1人である布谷容子さんを取材した。
認定看護師 糖尿病看護の現場から 〜生活習慣病への警鐘〜12

認定看護師とは

-----「認定看護師」はあまり聞きなれない言葉ですが、どのような資格なのでしょうか。

布谷:認定看護師(日本看護協会認定看護師制度) とは、特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を用いて、水準の高い看護を実践し、また、看護現場における看護ケアの広がりと質の向上を図ることを目的とする看護師のことです。
関西労災病院では認定看護師のほか、看護師では糖尿病療養指導士の資格所有者が3名おり、うち1名外来看護師が外来患者様のケアに携わっています。

認定看護師になった理由

-----なぜ、布谷さんは認定看護師になられたのですか。

布谷:日々療養指導を行う中で、自分の指導は適切なのか、他の病院ではどのような治療や療養指導を行っているのだろうか…という疑問が自分の中にあり、それを確かめるために認定看護師にチャレンジしました。視野を広げ、より質の高いケアを目指しスキルアップする、今まで実践してきたことを振り返ることができたよい機会になりました。

関西労災病院での認定看護師の役割について

-----関西労災病院での認定看護師の役割について教えてください。

布谷:当院での私の役割は、入院患者様のケア、教育と相談の3つがあります。ケアでは通常の看護師としての仕事+認定看護師の仕事をしております。
教育では、スタッフのケアレベルの向上を目的としたOJT(職場の上司、先輩などが新人などに対して職場で実地訓練を行うこと)で病棟スタッフを集め、勉強会などを開いていますがまだ十分行き届いているとは言えず、今後の課題でもあります。

糖尿病患者様に対する取り組み

-----関西労災病院の糖尿病患者様に対する取り組みを教えていただけますか。

<チーム医療>
布谷:医師・看護師・栄養士・薬剤師・臨床検査技師・歯科衛生士で構成する「チーム医療」で患者様のケアにあたり、医師が診断をし、ナースが患者様の生活全般をとらえ、専門家が各専門領域をサポートすることで、総合的な患者様のケアの実践をしています。また、週に一度チーム全体の糖尿病カンファレンスを開き、患者様の情報を共有したり、ミニレクチャーを開いて知識の向上を図っています。

<糖尿病教室・スクール>
布谷:入院患者様には糖尿病の基礎知識を知っていただくために医師、看護師、栄養士、薬剤師、臨床検査技師、歯科衛生士が2週間(全6回)1サイクルとしてプログラムを組みお話させていただいています。外来患者様に向けては月に1度糖尿病スクールを開き、情報の提供や教育、患者様同士の問題点の共有などを行っており、個別に相談を受けたりアドバイスなどもしています。
関西労災病院 糖尿病スクールの日程はこちら

<フットケア>
布谷:最近話題のフットケアにも力を入れております。糖尿病が進行するにつれ、神経障害のために小さな傷や怪我に気付きにくくなったり、抵抗力が弱くなったりと、わずかな傷口からでも菌が体内に入ってしまい、感染症を引き起こし、また、動脈硬化による血液障害が起こることにより壊疽(えそ)になることもあります。
これらの症状を予防するため、ご自身の足をよく観察し保護する、足を清潔にする、爪を整えるなどといった知識の提供を重点的に行っています。


次へ
Copyright (C)  関西労災病院. All Rights Reserved.