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関労最前線 No.2 認定看護師に聞く 〜彼女たちの目指すところ〜
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日々の勉強法、情報収集について

-----ところで、皆さんが他の看護師を指導・教育していくことはお伺いしてきましたが、皆さんご自身の勉強は、お忙しい中どのような方法でなさっているのですか?

ア園:買う本ももちろん増えましたが、最新の情報を得るために文献を読んだり、専門領域の学会や他の病院での研修に参加したりしています。他には、認定看護師の資格取得期間中にできた横のつながりで、情報交換をしています。

弘岡:私も同じような感じですね。医師や薬剤師と話し合ったり、製薬会社の方から製品についての情報を頂いたり、それぞれの分野のプロフェッショナルと積極的に接することで、最新の情報を得るように心がけています。

-----皆さん、非常にタイトなスケジュールの中で共通しているのは、「積極的に知識を得る」という姿勢なのでしょうね。頭が下がります。これからも、関西労災病院がより良いサービスを患者様に提供していけるようがんばっていただきたいです!

医療の質の向上を目指して

-----それでは次に、関西労災病院が目指す「医療の質の向上」に向けて、看護師というお立場から一言ずつお願いいたします。

ア園:ICUは重症な患者様に接することが多く、ご自身でどこが辛いのかを訴えることのできない患者様も多い場所なだけに「患者様の表情をよく観察し、判断し、応える」ということが求められます。そのため医師をはじめ、他の職種の方たちと連携をとり、看護師の立場から情報を提供しより良い治療につなげていくことが「医療の質の向上」につながるのではないかと考えます。また、患者様だけでなく、患者様を思う家族の方々への精神的な支えになることも重要な役割と考えています。

弘岡:私は治療を続ける患者様の「生活の質」を向上してさしあげたいと常に思っています。
私の専門では、残念ながら悲しい結末を迎えられる患者様もいらっしゃるわけですが、いつも患者様ご本人・ご家族の方々・ナース・医師と、それぞれの立場から見たそれぞれの「想いのバランス」が大切だと考えます。医師による治療が向かっている方向と、患者様やご家族が望む方向のズレを埋めるのは、患者様に一番近い存在であるナースの仕事だと思いますので、できるだけ患者様が望んでいらっしゃる方向に近づけるお手伝いをしていきたいと思っています。

布谷:私が看護にあたって、大切にしたいと思っているのは、「その人の力を引き出すお手伝いをする」ということです。特に糖尿病の患者様に関しては、ご自身の生活の中でやっていただくことがメインになりますので、患者様の力によるところが大きいのです。それを幅広く多面的にサポートしていけるのがナースの仕事の醍醐味とさえ感じています。
もし「質の向上について」私の専門分野を通して考えを語るとすれば、患者様の生活の質を考慮した疾患のケアをより高いレベルで行うことだと考えています。

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看護の質の向上を目指して

-----最後に、病院全体の「看護の質の向上」というものに焦点を当てて、リソースナースのお立場からどういったことを目指していけばいいか、お考えをお聞かせください。

ア園:「看護全体の質の向上」となりますと、1人の力では無理で、みんなの力が大切だと思います。そのために現在1人でも多くの職員が救急や災害に関心をもつよう教育活動にも積極的に取り組んでいます。私は救急・災害を専門としていますが、昨年のJR事故による人為災害や、各地で起こった自然災害などで、院内全体で災害に対する意識が高まってきているように感じています。現在、災害時に対応できるようにと様々なシミュレーション訓練を院内で企画・運営していますが、今後も自分の習得した知識や経験を職員へ提供し、頭で考えるだけではなく、実際に体を動かしながら体得してほしいと思います。
また私自身も知識や技術に磨きをかけ、根拠を持って伝えていくことができれば、「看護師全体の質」を高めていくことに貢献できるのではないかと考えています。

弘岡:自分自身の看護の質を上げようと思えば、「いろいろなことに疑問を持つ」ということが大切だと思います。医師が行う治療に対して、「なぜ?」という気持ちを持たない限り、自分の知識レベルを上げることはできないし、言われたことだけ言われたとおりにやることしかできなくなってしまうと思うんです。
看護師も他の医療従事者とディスカッションができるくらいに全体として質を上げてきたいですね。
そのための手段として、職種間で共通の言語を持つ、ということも必要ではないでしょうか。

布谷:私は、まず同じ職種のスタッフの知識やサービスの向上を目指したいですね。まずナースは、「生活全般をみている立場の人間である」という自覚を持つことが大切です。いろんな職種の方々とチームを組んで情報を共有し、ディスカッションをしながら、より良い方法を探っていく。そして、患者様の一番身近にいて、患者様の生活に携わっているナースがチーム全体をサポートしていく。そんな風にコメディカルの中でナースにしかできない全体の「架け橋」になることが求められているのではないでしょうか。
それぞれのコメディカルが持っている知識を共有し、影響しあって、患者様に対して最適な看護や情報提供、または指導などが出来るんだと思いますね。
それが質の向上につながると考えています。

看護部長:現時点では、せっかくの個々の力が全体に還元しつくせていないことが問題点としてあげられますが、課題に取り組みながらそれを積み重ねていくことで、より良いシステムを作っていくことが必要ですね。ナースは患者様に一番近い立場にいるからこそ、「なぜ?」と「気づき」そして「アクションを起こす」ことが大切です。時には患者様の代弁者にもならなければならないこともあります。感性を高め、患者様に対してプラスアルファの働きかけをすることで、コミュニケーション能力も高めていってほしいと思います。
常に向上心を持ち、「患者様のために」という気持ちを忘れず、自己研磨していくスタッフを育てていきたいと思っております。

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