-----最後に、病院全体の「看護の質の向上」というものに焦点を当てて、リソースナースのお立場からどういったことを目指していけばいいか、お考えをお聞かせください。
ア園:「看護全体の質の向上」となりますと、1人の力では無理で、みんなの力が大切だと思います。そのために現在1人でも多くの職員が救急や災害に関心をもつよう教育活動にも積極的に取り組んでいます。私は救急・災害を専門としていますが、昨年のJR事故による人為災害や、各地で起こった自然災害などで、院内全体で災害に対する意識が高まってきているように感じています。現在、災害時に対応できるようにと様々なシミュレーション訓練を院内で企画・運営していますが、今後も自分の習得した知識や経験を職員へ提供し、頭で考えるだけではなく、実際に体を動かしながら体得してほしいと思います。
また私自身も知識や技術に磨きをかけ、根拠を持って伝えていくことができれば、「看護師全体の質」を高めていくことに貢献できるのではないかと考えています。
弘岡:自分自身の看護の質を上げようと思えば、「いろいろなことに疑問を持つ」ということが大切だと思います。医師が行う治療に対して、「なぜ?」という気持ちを持たない限り、自分の知識レベルを上げることはできないし、言われたことだけ言われたとおりにやることしかできなくなってしまうと思うんです。
看護師も他の医療従事者とディスカッションができるくらいに全体として質を上げてきたいですね。
そのための手段として、職種間で共通の言語を持つ、ということも必要ではないでしょうか。
布谷:私は、まず同じ職種のスタッフの知識やサービスの向上を目指したいですね。まずナースは、「生活全般をみている立場の人間である」という自覚を持つことが大切です。いろんな職種の方々とチームを組んで情報を共有し、ディスカッションをしながら、より良い方法を探っていく。そして、患者様の一番身近にいて、患者様の生活に携わっているナースがチーム全体をサポートしていく。そんな風にコメディカルの中でナースにしかできない全体の「架け橋」になることが求められているのではないでしょうか。
それぞれのコメディカルが持っている知識を共有し、影響しあって、患者様に対して最適な看護や情報提供、または指導などが出来るんだと思いますね。
それが質の向上につながると考えています。
看護部長:現時点では、せっかくの個々の力が全体に還元しつくせていないことが問題点としてあげられますが、課題に取り組みながらそれを積み重ねていくことで、より良いシステムを作っていくことが必要ですね。ナースは患者様に一番近い立場にいるからこそ、「なぜ?」と「気づき」そして「アクションを起こす」ことが大切です。時には患者様の代弁者にもならなければならないこともあります。 感性を高め、患者様に対してプラスアルファの働きかけをすることで、コミュニケーション能力も高めていってほしいと思います。
常に向上心を持ち、「患者様のために」という気持ちを忘れず、自己研磨していくスタッフを育てていきたいと思っております。
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